目覚めの悪い朝だった。
気付いたときには喉が荒れてて声が出なく、身体も重くて動きづらい。隣ですぴーすぴーと寝ているゆうに助けを乞おうとしたものの、まだ外も暗いこんな時間に起こすのも悪い気もした。でもそんな考えは一瞬にして消え去るくらいの喉の痛みが、咳をするたびに襲うこの状況。
今日は何が何でも出勤しなくちゃいけない日。決心したオレはかすれた声でなんとかゆうを呼んでみた。するとゆう。なんと１回で気付く。
助かったと思うと同時に睡眠浅いのかよという突っ込みを同時に心の中でしながら、オレは気付いてくれたことに感謝した。１人だったらこんなこと１つも出来ないと思うほどの手際のよさ。何も出来ない自分。ただただ悲しかった。
「…ぁ…りが、とう…」
ようやく落ち着いた頃、かすれた声でゆうに感謝の言葉を送る。オレは10分もしないうちに楽になってた。横になり、目をつぶる。ゆうの視線を感じながら、いつの間にかオレは寝てしまっていた。
――７時過ぎ。
本日２度目の起床。咳は相変わらずで、喉も相変わらずだけど、早朝よりは悪くない。朝ごはんを食べ、スーツを着る。無理はしないからとゆうと約束し、会社へ向かった。
久しぶりの電車の中は最悪としか言いようがなかった。電車の横揺れで酔うなんて今まであっただろうか。そこまで身体が弱っているこの現実にオレは正直参りました…。
会社では嬉しいことがあった。ある大事な仕事をするためにオレは出勤したのだけど、それが終わったら早く帰って休みなと上司に言われたのです。風邪の菌を社内に持ってくるのもよくないし、オレはその言葉に甘え、午前のうちに仕事を終えて帰りました。
家に着くとゆうが待っていたので一緒にご飯を食べ、薬を飲み、休憩してから一眠り。夜になるとゆうがバイトに行く時間なので一緒に夜ご飯を食べ、そして今現在ブログを執筆中、と。
今回の風邪はいつも以上にひどい。学生の頃より運動もしなくなったから身体が弱くなってるのが分かる。ゆうにはホント迷惑かけてしまって悪いなぁって思いました。ホワイトデーでは思いっきり感謝の気持ちを込めないといけませんね。
