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闇おいなりさん。 @きぃ

  • 2006年5月25日
  • 2022年3月9日
  • 雑記
  • 2件

闇おいなりさん…。
その可愛い響きとは裏腹に、中に入っているものがごはんだけとは限らない…。


まずは闇シリーズの全ての基本である闇鍋を【ココ】で学んでください。
 
闇シリーズ。
かつてオレとゆうは1回だけ闇シリーズの1つである闇おにぎり大会を実施したことがある。参加者は4人。オレとゆうとゆうの大学の女友達2人。ルールを決め、各自5つ(4つだったかな?)の食材を近くのスーパーで買い求めた。
おにぎりの大きさで誰が作ったのか判断されないように、ご飯を詰めるだけでおにぎりが出来る器具を購入。また、白ご飯を隠すための海苔も購入するという徹底振り。
自分が入れたものを自分自身が食べるかもしれないスリルと、他の人が入れた変なものが当りませんようにと願うドキドキ感が参加者全員の頭の中にあった。各自のおにぎりが出来上がり、4人がちゃぶ台の周りに座る。そして闇おにぎり大会は開幕した。
 
そのあとの記憶はけっこう曖昧。特にひどかった“あの味”があの闇おにぎり大会の一部始終を封印しているのかもしれない。“あの味”の素を入れた張本人はゆう。あまりの気持ち悪さにゆうの友達1名が重症。オレも軽い傷を負った。そのときの教訓として「もうチーズはやめよう」とゆう以外全員が思ったのは言うまでもない…。
 
あれから時は流れ…。
闇おにぎり大会のことなんか綺麗サッパリ忘れていたその日。オレはゆうと一緒においなりさんを作っていた。ごはんを3合炊き、2階にいるゆうの兄姉の分も作ろうとしていたので数は全部で20個。
どちらがうまく綺麗に仕上げられるかを競い、次へ次へと1個づつ丁寧に作ってる最中、ふとオレの目に入ったのは赤々として酸っぱそうな梅干。その梅干は会社の冷蔵庫に残っていたもので、いつもお弁当を会社に持参しているオレに上司がくれたのだ。イヤではなかったのでありがたくもらったのだけど、どうやってこれだけの梅干を消化しようかとふと考えた瞬間、口が開く。
 
「あ、そうだ。梅干入れよう♪」
 
そう言いながら2階の分のおいなりさんだけ梅干を入れていくオレ。でも1個、2個と入れていくうちにさすがに怖くなってしまい、話し合った結果3個でやめようということになった。ちなみに3個目には梅干2個を入れた特製おいなりさん♪
闇おいなりさん

20個を作り終え、もう一度ゆうと話す。話していくうちに高まっていく恐怖。いや、恐れてはいない。復讐が怖いだけ。どうにかして復讐されない方法はないかを真剣に考え、そして1つの結論に達した。
 
こうして参加者4名が闇おいなりさん大会のために集結。各自が好きなものを1つ取り、姉が先に食べる。オレも入ってないことを願いながら食べようとしたその瞬間、ゆうの姉が奇声を上げた。
「これ当たりじゃないよね?ねっ?」
中を見てみると大きな梅干がご飯の中に鎮座していた。しかも驚くことに梅干しが2つ。20分の1個しかない特製おいなりさんを一発で当ててしまうなんて、なんて強運の持ち主なんでしょう。
オレは決して当たりだということは言わなかった。だって闇おにぎり大会で使用された青カビチーズに比べたら、梅干なんて可愛いじゃないですかwだからオレは言ってやったんです。身体にいいものだから全部食べてねと、語尾にハートマークをつけてそれはそれは丁寧に話しましたよ。ちなみに最終的な結果を話すと、姉は梅干入りおいなりさんを2個、残り1個はオレが当たっちゃいました。
闇おにぎり大会と比べたら今回のはすごくすご~く平和な戦いだけど、でも“ちょっとだけ闇”ってのも月に1回くらいはゲーム感覚でいいかもしれませんね。まだ梅干残ってるし…次は何にしようか考えるだけで楽しみです。