大阪に向かう電車の中、隣に座っている女性2人組が何かについて喋っている。これが好きだのこれがよく分からないだのとぺちゃくちゃ話していてとてもうるさい。
いったい何だろうと目を開けて見てみると、画集なのか芸術系のカタログなのか分からないけどそれを見ながら喋ってるようだった。
芸術方面に興味のあるオレはその画集を見た瞬間、見たくて見たくてたまらない衝動に駆られたと同時に、ある疑問が浮かんだ。
どっかの美術館で入手したのか、美大の関係者から入手したのかは分からないけど、そのカタログを見てる時点で芸術に興味のある人達だと思うのにコメントが適当すぎる。
でもたまに専門用語らしい言葉やこの人の絵は好きだのいうからよく分からない。見慣れてるのだろうか…？
そんな風に眠い頭で考えても結論なんて出るわけがなく、横目でちらちら見ているとなんだかそんなことどうでもよくなるようなことを発見した。
一枚一枚ページをめくるたびにコメントしてる彼女たちがふと無言になるときがあった。
頻繁ではなかったので話すほどでもないのかなと思って見てみると、1つの共通点を発見。その共通点はその絵が女性の裸体だということ。無言で数秒ほど眺めてから次のページをめくる光景はなんだかすごい不思議。すごい気まずい時間なんだろうなと思うとちょっと笑えました。
それから何枚かページをめくったあと、今度は見慣れたものが載っていた。
たぶん誰もが知ってる『考える人』の彫刻（あれ彫刻だよね？（汗。
実物を見たことはないけど美術の教科書やテレビなどで何回か見たことあるのに、まさかこんな事実を知るとは思いもしなかった。
オレの頭の中にある『考える人』のイメージは右肘を右太ももに乗せ、足元付近を見ながら考え悩むものだったのだけど、そのカタログに載ってる『考える人』は右肘を左太ももに乗せ、左下の方を見ながら考えている。
どうでもいいことだけどすごい驚きの事実にびっくり。
わざわざ体をひねってまで考えなくてはいけないことがあるとは思わなかった。
もしかしてあれは考えてるんじゃなくて何か小さい虫とかを観察してるのかなとか思っちゃったり＾＾；
電車の中でちょっとした発見、ちょっとした妄想をしてるといつの間にか大阪に到着。
いい感じで暇潰しが出来た電車の中の出来事でした。
