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後悔と発見と決意 @ゆう

一昨日、腹立ちまぎれに吐いた一言できぃさんを泣かせてしまった。きぃさんの瞳から見る見るうちに涙が盛り上がり、押し殺した声と一緒に伝っていくのを見て一気に頭が冷えた。苛立ってる場合じゃない。
原因は至ってシンプル。二人で作ったルールの1つ、「どんな状況であれ、自分が悪ければ、まず謝る」ことを、言い出しっぺの私が守らなかった上に、そんなことを言った覚えはない、忘れた、と言い切ったのだ。
まるで小さな子供のような話だが、過去に衝突しあうことが多かった私たちの間では、重要なことだった。
これまでは大抵きぃさんに原因があり、例えどんなに謝りたくない心境であっても私が正論を吐いて謝らせていたことが多かった。きぃさんが不承不承でも、腹が立ってても何でも、とにかく謝った理由は、ひとえに私が離れていかないようにするため、ただそれだけだった。
それなのに私はきぃさんのこれまでの、そういう私への努力を無駄にする一言を吐き捨てた。
きぃさんが「つらかったけど、頑張ってきたのに・・・」としきりに泣きじゃくるので、この時になって初めて、私は本当に当時のきぃさんに負担をかけてたんだということを実感した。なんせ大の男を「つらかった」と泣かせてるわけだから。。。
同時に、こういう一言がきっかけで、きぃさんが私から離れることもあるうるんだなと、改めて実感した。
たった一言の威力と、きぃさんが離れていく未来の想像。両方が私の胸に恐怖と、数年ぶりの後悔を沁みわたらせていた。
どうしても取り消せない言葉。
傷つけてしまった気持ち。
過去(さっき)をやり直せない現実(いま)。
仙台を離れて初めての一人暮らしで、初めての会社で、心身ともに疲れてるところに加えて精神的にヤバかった私のお守り(おもり)までしてたきぃさん。改めて想像すると、そりゃあつらかっただろうと実感する。
友達やきぃさんに支えてもらって回復した現実は、認識していたけど本当の意味でわかっちゃいなかった。私1人がつらかったわけじゃなくって、あの時、きぃさんもつらかったんだ。
つらいっていうのは、闘っていないと感じない。私自身の問題だったのに、きぃさんも私のことで闘ってた。ずっと、きぃさんは私の隣に立ち、手をつないで一緒に闘ってくれてたんだ。今になってそれがわかった。
ずっと、自分のことは自分でどうにかしないといけないんだと、自分自身にしかどうにもできないんだと思ってた。それはそうなんだろうけど、どうやら私はそれを、「1人でしなきゃいけない」ことだと、勝手に思い込んでたらしい。この事実に、少しだけだが、私も泣いてしまった。ほんの少しだったから、むせび泣いていたきぃさんは気がついてないだろうけど。
「今まで本当にありがとう」
「思いやりが足りなくてごめん」
「私もちゃんと謝るようにする」
「今までつらい思いをさせた以上に、これからはもっともっと楽しい思いをさせるから」
「きぃさんが私以外の人を好きになる、その時まで一緒にいる。私からは離れない」
全部、嘘偽り(うそいつわり)のない言葉。
きぃさんを傷つけたことに変わりはない。これを楔(くさび)にして生きていく。
つないだ手を にぎり返す。
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