今日、産婦人科の帰り道にゆうとスーパーに寄った。ついこの前改装したばかりで「行きたいね～」と２人で言ってたのだけど、どうにもこうにもゆうの体調がよくなくて長く立ってると身体に悪くって行けなかった。
「でも今日は体調がいいから」とゆうが言うのでじゃあ行こうかと言ってみたはいいものの、それから十数分後、なぜオレは生理用ナプキンを持ってフロア内を歩いてたんだろう？
…状況はこうだ。
改装前とは全然違う品揃えだったのでゆうと２人で驚きながら「こんなのもあるよ」とか「あ、コレ見て～」とか言い合ってたんだ。そのうちお互いいつの間にか別行動になってオレはゲームとかテレビとかの電気製品を見てたんだけどふとゆうのことが気になって探し始めた。
気になった理由は妊娠前のゆうならともかく今のゆうは体力がない。もしかすると「きぃさんどこ～（；；」って探し歩いているかもしれない。しかも会った瞬間、「あたしがあんまり歩けるような身体じゃないの分かってるでしょ？なんでひとりで行っちゃうの？」とか言われてしまう可能性がある。過去に似たようなことをやってしまって怒られたこともあるのでそれだけは阻止しないといけない。
たしか洗剤系の棚をゆうが見てたな～ということで洗剤系の棚の方へ向かおうとすると、違う棚の方からこっちの方に向かってくるゆうの姿を発見した。その表情は明るく、どうやら体調はまだ大丈夫なようだった。
オレを見つけたゆうの開口一番は「きぃさん見て見て～」だった。
なんだと思ったらゆうの手の上に乗ってあるそれは、男にはまったく縁のないアレ。
「見てみて～10センチ台で羽付きやっと見つけた～（＾－＾*」
…そう。喜びながら話すゆうの両手の上にはたしかに17センチで羽付きの生理用ナプキンが２つ。普通こういうのって彼氏（旦那）に見せないのかもしれないけどうちらは一緒に買い物する機会が多いので、別に何も思わない。「あぁここにはあったんだ？」とオレも普通に回答していた。
えーと…たぶん書いたことない気がするけど、今までも生理用品を買いに行ったことはよくあった。もちろん最初は（というか今もだけど）一緒に生理用品を見るのはとても恥ずかしい。けど何もしないで生理用品売り場で突っ立ってるよりは目的のものをゆうと一緒に探してる方が周りの女性客から見ても不審に思われないだろうしオレの羞恥心も紛れるかと思い、ゆうから10センチ台で羽付きのやつ探してとか20センチ台で値段安いやつ探してとかいうのに付き合っていたら…いつのまにかある程度は慣れてた。
だからこんな状況になっても特に問題はなかった。
なかったが……なんでナプキン２つ持ってフロア内を歩いてるんだろう…？気付くまで遅かった気がする。ゆうから手渡されてそのまま自然に持ってたオレ。どうやら「妊娠してるゆうに荷物を持たせるのもなぁ～」という思考回路が発動したらしい。こんな軽いもの持たせちゃえばいいのにと思う自分もいたけど「買い物かごに入れて持てばそんなに恥ずかしくないからいっか」という結論に達してしまったのでゆうに返すことはしなかった。でも改装後に初めて来た店の中はまるで迷路のようでどこに買い物かごが設置されているのか分からず、レジ近くまで行かないとまったくない状態だった。
ちなみに買い物かごを見つけるちょっと前にゆうから「きぃさんよくナプキン持って歩けるね～男なのに～」と言われ、いやオレも持ちたくて持ってるわけじゃないから買い物かご探してるんだよと笑いながら言いつつ、見つけた買い物かごにそれらを入れてほっと一息。
「あぁこれならもう恥ずかしくない（＾－＾；」そう言ってまた買い物を続けた。
その後、特に何もなかったのでレジに持ってこうと思い、ゆうに「あとは会計だけだからゆうはあっちのベンチで座って待ってて」と言ってレジに向かった…。が、肝心なことを忘れてたことに気付くのはそのあと。
オレが持つ買い物かごの中には生理用品がある。レジの人は女性。うーむ…（汗。
まぁでも迷っててもしょうがない。ここは男らしく買うっきゃない！
レジに持ってくと１つ１つレジに打ち込まれ、合計金額が表示される。レジの人に合計金額を言われ、ここではクレジットカードが使えるのでカードを出すと今度は袋は要りますか？と言われた。一瞬びっくりしたけど単純に買い物袋を持ってきてるのかどうかっていう質問なのでこれは単純にお願いしないといけない。生理用品を手で持つのは勘弁したかったのでお願いすると生理用品は紙袋に入れられ、そして普通のビニール袋に入れられた。
あぁそういえば見えないようにするんだったっけ…。別に悪いことをしてるわけでもないのにレジの女性の言葉や動作ひとつにビクビクしてしまう男１名。なんとか無事に会計が終わり、ゆうが待つベンチの方へ向かった。
その後、この件に関してゆうと特に話してはいないけど、オレ的には一人で生理用ナプキンを持って一人で買ったという偉業を成し遂げた達成感でいっぱいだったことは言うまでもない（笑。
