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出産は命がけ~死産との境目~ @きぃ

病院から出産直後にメモしたノートを持って帰ってきたのでひとつひとつ書いていこうと思います。タイトルにも書いてますがこれは冗談ではなく、助産師さんから「死産」という単語を聞いたときは驚いて何も言葉が出ませんでした。
これから書くのは【出産当日の流れ。 @きぃ】の中のAM4:30~産後直後までの詳細です。
 


今回、いろいろ偶然が重なって出産に繋がりました。
以下は助産師さんから産後直後に聞いた話をまとめたものです。
 
■偶然その1
陣痛の強さが弱かったため一旦帰宅する方向だったが、赤ちゃんの心拍数が下がったことにより帰宅という線がなくなり様子見となった。心拍数が下がる直後にトイレ行って着替えてという話を助産師さんとしたが、もしこの会話を5分でも早くしていた場合、トイレに行くときはNSTをはずすのでもしかすると心拍数が下がったことに気付かずに帰宅していた可能性がある。
尚、心拍数が下がった理由としては「赤ちゃんがへその緒を握った」、「体でへその緒を押して潰しているか」、「へその緒が首に巻きついてるか」などが考えられるとのこと。
 
■偶然その2
陣痛で病院に着いた時点では赤ちゃんの位置は産まれる位置になかったが(骨盤にはまっていない状態)、心拍数が停止したときに向きを変えて骨盤にはまってくれたらしい。もし向きを変えずに骨盤にはまってしまった場合は別の病院に行かなくちゃいけないが、その場合この状態(心拍数が停止していたので)では救急車でも間に合わない。
また、心拍数が停止したときにもし心拍数が戻らなかったら救急車でも間に合わない。死産か植物人間になっていた。すぐ対処できるように病院にいたのもよかったらしい(病院が近くてよかった)。
 
■偶然その3
今までゆうは切迫流産・早産で苦しめられていたが、その切迫の傾向があったからこそ子宮口が開きやすく、全開大になるまで時間はかからなかった(普通は全開大に子宮口が開くまで12時間くらいかかるらしい)。また、赤ちゃんの体重が2648gで大きくなく、小さかったから産まれやすかった。
 
これらの話は産後に話を聞いたのですが、不安にさせてしまうのは今の状態ではよくないと助産師さんが判断したらしい。たしかにこの話を聞いてしまったら不安は倍増する。ゆうもオレも産前に聞いてたらもっとよくない方向にいってたかもしれない。
でもいろいろおかしいと思う部分はあり、あとで考えてみるとあれってもしかしてこういう意図があったのか?と思ってしまう(あくまで想像ね)。
 
・急に助産師さんが酸素を準備してゆうにちゃんと呼吸するように促した
 ⇒へその緒が圧迫されると赤ちゃんに送られる酸素量も減少するため、たぶんちょうどこのときに赤ちゃんの心拍数が減少(停止?)したんだと思う。
・(何の機械か分からないけど)ピーーーという甲高い音が聞こえた
 ⇒もしかするとNST?の音。心拍数が停止したんじゃないかなぁと…。
・先生を至急呼ぶように別の助産師さんに指示し、分娩室に移った
 ⇒心拍数が停止したためと思われる。
・会陰切開した
 ⇒いつまた心拍数が停止するか分からないので早く産まれさせるため。
・助産師さんや先生が若干焦っているように見えた
 ⇒油断できない状態だったから…かな?
 
結局のところ、心拍数の停止(減少)はへその緒が首に巻きついてたのが原因と思われます。
産まれる直前、赤ちゃんの首にへその緒が1回巻き付いていて赤ちゃんの顔が青白くなってたらしいしね(本来は120~160あるのだけど40に下がってたみたい)。
ちなみにへその緒が首に1回巻いても2回巻いても問題ではないそうで、3回巻きから帝王切開の規定に入るとのこと。へその緒の長さは人それぞれで、助産師さんからは首に3回、右手に1回左手に1回巻いてた赤ちゃんも過去にいたらしくてそれはすごいなと思った^^;
 
長々と書いたけど、時間的には初産婦や経産婦よりも短くて安産だったけど、内容的にはけっこう危険な状態だった。でもいろいろな偶然が重なり、ゆうも問題なく、赤ちゃんも無事に産まれることができた。
今回運良く立ち会えたけど、立ち会って分かったことは出産って、生命って、命がけだなと思った。ゆうが苦しんで苦しんで、いっぱい涙流して泣き叫んでるのをオレは横で見てたけど、出産のときに男は何も出来ないっていう言葉の本当の意味を知った気がする。
  
産まれた命は大切にしなきゃね。今日も病室でゆうと話したけど、ゆうも同じ気持ちみたい。
本当に本当に、大切にしたいなと思います。