『高杉さん家のおべんとう』[柳原望]全5巻を読んでから、ふと気づいたことがある。どうやら私がきぃさんのお弁当を用意しはじめて、かれこれ8年が経ってるということだ。わーぉびっくりー(笑) 最初は自分も忙しかったから特売で買い占めた冷凍食品を色々詰め込むだけだったけど、今は子育ての合間に各種おかずを作って詰め込む日もたま~に出てきた。家事の中でも料理は「できる」けど「好き」じゃない分野だから、体調がいまいちだったり気分が乗らない時には苦行に早変わりする。子供達のどっちかが「得意」か「好き」になってくれたら有難いんだが…。あと掃除も頼みたい^^;
とりあえず今後の自分の目標として、だし巻き卵(砂糖派)を作って冷凍保存、お弁当用おかずとして常備できてるようにしたい。その最初の一歩として、長方形の専用フライパンを買わねば…(ぇ 面倒くさがりの私は自分で自分のお弁当を用意してた学生時代でさえ、だし巻き卵は難しそうで手を出していなかった。今回が14年目の再チャレンジということで、がんばってみようかなと思う。
…とまとめたところで思い出した。今回読んだ『高杉さん家のおべんとう』で個人的に印象に残った台詞をメモメモ…。
「多かれ少なかれ、どんな家でも歪みはあるわよ。
歪みってさ、個性の原石なのよ。
少なくともあたしはそう思ってる。
節子とさんざんケンカして過ごした青春時代が今のあたしを作ってるもんね」(第3巻より抜粋)
家族の誰それと誰それが仲悪いだの、家族内に味方や居場所がないだの、親が○○しないだの、子どもが○○しないだの、家族内が本当に円満で文句のつけようがない、と話す人に今まで会ったことがない。自分も然り。その歪さ(いびつさ)は、個性の原石になる可能性を確かに秘めている。私もそう思う。ただ、あくまでも可能性は可能性、原石は原石。その歪さに飲み込まれて潰されることもあるだろうし、自分の歪さを磨いて個性にまで昇華させる勇気がなければ腐っていく可能性すらある。そういうことも踏まえた上で今願うことは、私が無自覚に産み出す歪みに子供達が負けないで、それすら自分の個性に取り込む強かさ(したたかさ)を持ち合わせてくれますようにということだ。ずいぶん虫の良い話であることは重々承知だが、自分の歪みが決して小さくない気がするのでひたすら祈る。…と同時に、その歪みがあまり子供達に向かわないよう努力する。
お弁当の話 @ゆう
- 2012年7月3日
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