中学の夏 日記の始まり
「 ・・・日記を つけようと 思った
何でもいいから
書いて 書いて 書いて
そこから何かが生まれると 多分 ・・・きっと
・・・いや、絶対、思う
・・・・・・今は 小説を最後まで書ききれない
ワンシーンずつは書けるけど、途中で止まる
絶対 最後まで 書けない
でも 今はいい それで
だから この日記は その時のための肥料
今のあたしを その時まで持っていく
今のあたしが やってやる
だから大丈夫
行け
あたしはココであたしを見ててやる! 」
高校の冬 崩壊より七日めの日
「 あたしが
ここに
書かずにいられなかったのは
そんな たいそうで
きれいな
“夢のため” なんかではなく
ただ
たんに
本当の 自分
から
目を そむけて いた
故 に 生まれた “ひずみ” を
ひずみ と 自覚 する
前に
ひずみ を
ごまかす
ため
だった
らしい
今
あたし の
“呼吸”
は
この
書く こと で
だか
ら
夢
ない 」