妊婦の気持ちが沈むのはお腹の赤ちゃんにも伝わるから止めといた方がいいと考えるのは一般的で私自身もそう思う。
なのでスプラッタやホラーや戦争ものの映画や本は避けるべきという意味でR妊婦指定を独自に設定してるんだけど、ここに新たに追加項目を宣言する。
それは・・・
浅井ラボ 作品
知らぬ方の為にザックリ説明すると、ライトノベル作家で作風はグロテスク極まりない直接的な残酷描写と救いが無い意味で生々しい人物描写が多く、ストーリーもかなり暗くて重い事から「全日本暗黒ライトノベル連合総長」という異名を持つという逸話まである人物である。
そんな事が分かってるなら最初から読むなよと突っ込まれそうだけど、何せ今回は新シリーズの短編集だったからそこまでグロくはないかもなーと期待したのが運のツキ…。
あかんかった・・・(TДTll)ノノ
デビュー作で今も続いている『されど罪人は竜と踊る』シリーズはどんなにグロテスクで世界に救いが無くても主人公がそれらの現実に対して苦悩し続けているからソコに読み手も救われてた部分があったんだけど、今回出た新刊『Strange Strange』はその救いがトコトン無かった…(TT)
『され竜』は主人公とその相棒の会話が面白くて、その言葉遊びの部分も浅井ラボ作品の魅力の1つなんだけど、それすらも無く……ひたすら現実的に生々しい人間描写と残酷描写で締め括られていて、ある意味暗黒ライトノベルの真骨頂だと思う…lllorz
今回小説についていた帯には『登場人物が誰も好きになれないことを保証します』だの、『未成年・心の弱い方にはお勧めできません』だの書いてあったけど、宣伝文句に一片のウソ偽り無し!!だね。それに本作品の表紙と挿絵を担当している、しばの番茶というイラストレーターさんも私には初お目見えだったけど、本作の内容をすこぶる盛り上げてくれてイイ仕事をしていた(T▽T)もうお見事としか言いようがない。。。作者自身も後書きや自己紹介部分で何一つ語らず終わってたから、作品の内容以上に語ることはないんだろうなぁと推測できる。
そんな作者で賛否両論ある作品ばっかり書いてるけど、私は(特に『され竜』が)好きだけど、でも、でもでも、妊婦は読まないようにね!!!