凜を連れて出かけていると、通りすがりに「可愛いねー♪」と声を掛けられることが度々ある。大抵は子育てが終わった中高年世代だ。「可愛いねー♪男の子?何ヶ月?」と色々質問されたり、自身の子育て体験を喋り始める位は別に良い。腹が立つのは・・・
その時の凜の状態を見て、「○○した方がいい」、「○○しなきゃダメだ」、「○○するなんて赤ちゃんが可哀そう」と言って、コッチが言うとおりにするまで立ち去ろうとしない人たち。
その言ってる内容は、大抵ご本人たちが子育てしていた当時に良い、悪いと判断されていたモノで、今となっては医学的に覆って(くつがえって)いる事や、医師・助産師によって指導する内容が180度違う事だったり、昔も今も賛否両論あって、どうするかは親の判断に任されている事だったりする。
医学の進歩は日進月歩(にっしんげっぽ)。育児方法だって5年も経てば変化する。特に妊婦・乳幼児に関するものは人体実験を安易にできないこともあって未知の領域が多い。「育児の常識」は「一般常識」より早く変化する。
それらを知ってか知らずか、通りすがりに声をかけてくる中高年達といったら・・・。私見(しけん)を述べるだけに留まらず、なぜ言うとおりにさせようとするんだろうか。最初の頃はそういう言動に驚きっぱなしだったけど、最近はそれらが度重なって(たびかさなって)腹が立つ。
特に一番嫌な気持ちにされたのが、とある施設内で昼間に凜を裸足にして一緒に遊んでいた時。施設内の気温は低めだったけど凜のふくらはぎはぬるく、手足の冷たさも寝起きの状態よりは温かかった。赤ん坊は手の平と足の裏で温度調整をするから、多少冷たくてもむやみやたらと覆わなくて(おおわなくて)良い、と今では医学的に証明されている。私達も産まれたての頃はこんなに冷たくても大丈夫なんだろうかと心配したものだけど、どのお医者さん・助産師さんに聞いてもふくらはぎや腕が冷え切ってなければ大丈夫と言われていたので今では全然気にしなくなっていた。そこに登場したのが通りすがりのお婆さん、推定70歳前後。「可愛いねぇ^^」から始まってすぐに、「いくら室内でもそんなに暖かくないから靴下を履かせてあげなきゃ可哀そうよ」と言い出し、こちらが「この子は今冷えてないので大丈夫です」と言っても「靴下を履かせるのは常識よ」と言い募り(つのり)、「今は医学的に履かせなくてもいいって証明されてるんですよ」と説明しても「そんなこと言って人をバカにして!」とキレられ、「ご心配ありがとうございます^^;」とだけ言って靴下を履かせないでいたら「非常識ね!」とか何とか言って怒りながら去っていった。後に残ったコッチの嫌な気持ちと言ったら・・・。
こっちは文字通り四六時中(しろくじちゅう)赤ん坊と一緒にいて、その変化をつぶさに見ていてその時々で対応を変えている。さらに言えば赤ん坊にもそれぞれ個性があって育児方法もその子に合わせた内容が必要になる。通りすがりにチラッと見た一瞬だけの状態で判断した上に昔の話を持ち出し、立ち去らずにその場で強要するなんて、どれだけ迷惑なアタマをしているんだ。あぁ、腹が立つ・・・。
その影響で、悲しいかな、最近では「可愛いね~^^」と話しかけられても内心で身構えている自分がいる。そして当たり障りなく会話が終わるとホッとする・・・。あぁ、外でももっとのびのびとしていたいのに、余計なことを言ってしゃしゃりでてくる一部の中高年め!>< 外出先で話しかけられないよう、なるべく素っ気ない態度をワザと取ったり、話しかけられにくい空気をあらかじめ作ったりする日が来ようとは! あぁ、ホント・・・こういう面でも子育てしにくいと感じるし、こういう事があるからお互い知らんぷりでいる日常が出来上がっていくんだよね・・・(T*T)
それでも現状の自分の姿勢がベストとは思えないので模索する日々です・・・。