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苦悩する寝顔。 @きぃ

  • 2006年7月3日
  • 2022年3月9日
  • 雑記
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某会社との派遣契約が切れたので今日から営業所の方へ出社。営業所は滅茶苦茶遠いので朝早く起きる必要があり、前日仕方なくオレは目覚ましをかけて早めに寝ることに。


朝は緊張してたからか暑かったせいか分からないけど、意外に早く目が覚めた。5時40分の目覚ましまであと10分。理想的といえばそうだったかもしれない。せっかく目が覚めたので起きようかなと思って起きようとすると、なんとなくゆうの寝顔が視界の隅っこに入ってきたのでふと視線をそっちにずらした。ちょっと口を空けてすぴーすぴーと寝てるゆう。そんないつもの光景を見れると思ってたオレは見た瞬間焦ることになる。
ゆうがおかしかった。寝てるときの表情なんて本人は分からない。でも他の人が見たら「呑気だなぁ」とか「気持ちよさそうだなぁ」とか、プラス的な印象を持つのが一般的じゃないかなと思う。それなのに今朝のゆうは違った。なんとなく。なんとなくだけど、苦しがってるように見えた。
実はゆうはけっこううなされることがある。そのため、うなされていた場合はたいていつらいから出来れば起こして欲しいと前々から言われており、そのたびにオレは起こしてきた。
けど今回、ゆうはうなされてるわけではなかった。声も何も発していない。ただただ苦しそうだなとオレが勝手に感じるだけ。5秒程考えた。考えた結果、オレは行動に移した。間違ってたらまた寝かせればいい。そう思ってゆうのほっぺたをぺちぺち叩く。
「ゆう?ゆう?大丈夫?」
返答はすぐ返ってきた。目を開け、寝惚けてるのかよく分からない表情で、でもやっぱりなんだかつらそうな感じでオレの方を見ていた。オレはおかしいと直感的に感じ、「夢じゃないよ?大丈夫だよ?」と声をかけた。するとゆうは感極まったのか、「夢だったんだ…」と言いながら泣き出した。
 
うなされたあとは大抵泣くけれど、ここまでうなされもせずに苦しがってるゆうは初めて見た。オレはゆうをなだめながらゆうの夢の話を聞いた。ずっと聞いてた。
話を聞いてるととても楽しかった旅行の翌日に見るような夢の内容ではないことが分かった。なんでそんな夢を見るんだろと思いながらもオレはひたすらゆうをなだめた。「傍にいるからもう大丈夫」。そう言い聞かせながら頭をなで続けた。起こして正解だった。