今回の自宅療養の間、感染症治療の為に病院へ5日間通院したんだけど、徒歩で行ったのは最初と最後の1回だけだった。どっちもお試しで歩いたんだけど、最初の1回は「駄目だな、こりゃ」と思ったのでそれ以降はタクシーを利用。最後の1回は「徒歩15分ならギリギリセーフかな」という感想になる位まで回復していた。それでも15分以上の立ち読みは無理なんだけどね(TT)
で、タクシーの利用についてなんやけど、25年生きててタクシーを利用したのはほんの数回程度という私だから、いまいちタクシー用語(賃走とか)が分かってなかった。とりあえず1回目の徒歩で体に負担がかかると判断したので、病院からの帰り道は初めてタクシーを利用することにした。病院の受付ならタクシーを呼んでくれるだろう、サービスを重んじてる個人病院が呼ぶタクシーだからヤクザなとことは提携してないだろうと推測し、会計時にお願いしたところ、話はあっさりと進んだ。
10分ほど待ったところでやってきたのは都(みやこ)タクシーの運転手だった。タクシー業界に疎(うと)い私でも、その名前くらいは知っている。ココが来たか~と思いつつ、乗車。タクシーだと5分で到着するので、メーターは上がらず、料金は初乗りのままの590円。これは余談だが、以前きぃさんから、タクシー料金を支払う時はお釣りが少ないようにするのがマナーだと教えられたので、毎回小銭をかき集めて支払ってた事がちっちゃな思い出となっている(笑)
で、その初めて乗った時に、タクシーの後部座席で、病院が都タクシーを選んでる理由がどこかにないかと物色したんだけど、これまたあっさりと発覚した。運転手さんの座席の後ろに、「子育てタクシー」という名前がプリントされたDM(パンフレット)を見つけたのだ。それ以外に決め手となりそうなものは無かったので、それを1部もらって降車した。
さっそく自宅のパソコンで調べたところ・・・
どうやらこの世には「全国子育てタクシー協会」なるものが存在しているらしい。協会の目的は「・・・玄関先まで案内に行くことが出来るタクシーのメリッ トを最大限に生かし、各地のタクシー事業者と地域の子育て支援事業者とのネットワークを作り、一定のサービスの水準とマインドを保ちながら、子育て家庭の皆様に対して、より安心で安全な『子育てタクシー』を全国規模で提供すること」で、この目的の達成の為に「タクシー事業主の意識改革や様々なケースに対応出来る様に『子育てタクシー』専門ドライバーの養成・スキルUP、また、子供達の安全確保などを中心に取り組んでいる」とのこと。
もっと現実に近づけて言えば、「子育て中の母親の声をもとに『子育てしやすい街づくり』の想いを抱いて、玄関先までお迎えが出来るタクシーのメリットを生かし、荷物の多い乳幼児の外出のサポート、また保護者の代わりに責任を持ってお子様の送迎をする『子育てタクシー』を運行開始。その中で、それぞれの家庭によって多種多様なニーズがあることを知り、その要望に応えていくには、タクシー事業主の意識改革と子育て応援タクシー運行に関する情報提供、ドライバーの養成とスキル向上が必要と考えた。そこで、全国規模で定期的な講習、研究や情報交換、子育てステッカーの管理などを行うことによって、子育てタクシーを利用されるお客様が、どこの県の子育てタクシーに乗っても同じサービスが受けられるという水準を保てるよう、子育て支援事業者と連携して全国子育てタクシー協会を設立することに致った」というわけである。5年前に香川県のNPO法人が試みたことが始まりで、現在は全国規模で加盟するタクシー会社が増えてきている、といった現状。京都では都タクシーだけが加盟していた。※必ずしも各都道府県で加盟している会社が絶対あるわけではないけれど、加盟会社が県外でも対応してくれたりするそうなので、興味がある人、必要と思われる人は一旦問い合わせてみることをお勧め。
利用する際には事前に書類による手続きが必要なので、会員登録には日数がかかるけど、その間でも普通に電話して予約することは可能。書類は電話で申し込めば郵送してくれるので、こちらは必要事項を記入して返送するだけ。運賃も、普通の利用時と同じで割増料金は一切無し。専門ドライバーが運転して、なおかつチャイルドシートも用意してくれるので、追加料金がないことを考えると充実してるサービス内容だと思う。(妊婦の利用も可能)
自家用車をもたない我が家では、今回のように安静が必要だけれど通院しなきゃ行けない時、または緊急時に利用する可能性は捨てきれず、何より出産の時には必ず利用するので会員になっておくことにした。本日、送られてきた書類に記入して返送するので、これで出産準備がまた1つ片付いた、とプチ満足感に浸る(笑)
思いがけない妊娠で知識が広がっていく日々やけど、この世には本当に人のため、世の為に動いてくれる人たちが(今回なら香川県発祥となる件〔くだん〕のNPO法人)居てくれてるなぁと実感する。私としてはその利益を享受(きょうじゅ)するばっかりじゃ悪いんで、少しでもその活動を知ってもらうための紹介と、その活動の後押しとなるように会員になって利用することが微力ながらの恩返しかなと思っている。自己満足の領域ではあるけれど、何にもしないよりはマシやし、人間はどこまでやっても自己満足の世界から抜け切れないので、それで良いと思う。