夜中の3時半頃、寝てる私の隣で突然物音がし、同時にきぃさんが痛みを叫んだ。
何事?!と見ると丁度きぃさんの頭上に位置している机に置いてあった、重さ3~4kgのノートパソコンがきぃさんの額に落下したらしく、パソコンの下で目の辺りを押さえて呻いているきぃさんの姿があった。
もしかして目が?!
慌ててきぃさんの顔の上からパソコンをどけて、決して小さくない呻き声を上げ続けるきぃさんに声をかけた。「きぃさん大丈夫?!目に当たったの?!」
だけど痛みに必死に耐えてるきぃさんから明確な返答は得られず、とにかく怪我の状態を見ないと、と両手を引き剥がした。
すると向かって右側の眉~眉間、額にかけて半円状に皮膚が切れ、その切り口に沿って血が出ていた。流れ出る程の出血はしていないが、寝かせたまま急いで消毒して軟膏を塗り、ガーゼで止血。ジンジンするというのでアイスノンを当ててそのまま様子を見た。あまりにも痛むのか、言葉数が少ないきぃさんだったが、その後30分もすると寝息を立て始めた。
そのまま眠れてる様子に安堵したが、こちらとしては別の心配が頭をもたげる。落下したパソコンは頭上30cmぐらいのところにあった。そんなに高くない位置なのに皮膚が切れて少量の出血をしている。傷口が半円状ということはパソコンの角がモロに直撃したんだろうけど、その場合、こんな処置で終わってしまっていいんだろうか。実は骨の方でも何か有ったり、このまま意識が落ちたりなんて事が起きるんじゃないだろうか。一旦感じてしまった不安はなかなか拭えず、隣で横になりながらアイスノンの位置を直したり寝息があることを確かめたりしながらしばらく起きていた。
気がつくと朝になっていたけど、変わらずきぃさんは寝息を立てている。私が身じろぎすると丁度眠りが浅かったのか、薄く目が開いた。
「傷はどう?痛む?」
「・・・・・・ううん」
「どっか変な感覚のトコとかある?」
「・・・・・・ううん」
きぃさんはそれだけを返すとまた眠りに落ちた。ひとまずは大丈夫そうなので安心したけど、今日はやっぱり病院に行ってもらった方がいいだろうか。元々今日は休みのきぃさんなので、行こうと思えば行ける。もうすぐ赤ちゃんが産まれる時期なのにここできぃさんに万が一の事があったら…。
やっぱりちゃんとした「安心」を得るために受診を嫌がるだろうきぃさんを説得しよう。今朝は私の方の出血も昨夜より増えてるし、本当に出産が近づいてきてるのが分かる。漠然とした不安を抱えたまま出産を迎えるのは嫌だ。
そういうわけで今日これからきぃさんを病院へ連れて行く。また何か分かったら報告しよう☆