2003年09月15日。
オレにとってこの日は、ピッチを解約してケータイに乗り換えた日であり、ゆうと付き合い始めた日であり、そしてゆうのご両親及び兄弟達と初めてお茶した日でもあります。
３年っていう月日の重みは多少あるなって感じる。
単にデレデレしてノロけてたわけじゃない。２人の将来のことについてよく話したし、意見の食い違いで口論になったこともあった。長引いてもいいからお互い納得するまでとことん話したりもした。
お互いが相手の事をもっと知ろうとし、理解しようとした。
今のこの関係はその結果だと思う。
仲がいいとかラブラブしてるとかそういうんじゃない。頼りになるから傍にいたいし、頼られたいから努力する。努力のない愛はない。結婚がつまらないんじゃない。努力をしなくちゃいけない状況になってしまったからつまらないと思うだけ。
ゆうと一緒になって料理とか家事をするようになって、たぶんそのせいだと思うんだけど、前にも増していろいろ考えるようになった。恋と愛の境界線をきっと今なら言える。それくらいこの３年間はすごい経験だったなって思う。
一昨日、15日は記念日だったので仕事の帰りにケーキを買った。おなかを空かしてオレの帰りを待ってるゆうをドッキリさせようと思って買ったケーキ。予想通り驚いてた。
ケーキをお皿にのせ、２人の目の前に置く。ゆうと眼が合う。何か言おうと思って考える。ゆうはゆうでオレの言葉を待ってるかのような表情をしてた。オレは考えに考えた結果、こう語りかけた。
きぃ「これからも」
ゆう「これからも」
！！！！！
なぜか台詞が重なる。何を言うか事前に言っていたわけでもなく、タイミングも言ってないのに言葉が重なる。驚きながらもオレは言葉を続けた。
きぃ「よろしくね」
ゆう「よろしくね」
またもや重なった。
言った瞬間ゆうに問う。なんで？どうして？ゆうも同じだった。実はゆうもあのときオレと同じように考えていたらしかった。以心伝心。意思疎通。テレパシー。すごい偶然。すごいタイミング。
どんな言葉もしっくりこなかった。ただただこのシンクロ出来た時間が好きで、ハグしながらゆうとちゅーしてた。
付き合い始めた頃、こんな話をゆうとしてたことがある。
一生傍にいることは出来る。出来るけど、ずっとラブラブでいることは難しい。オレがそう話すと、ゆうが反論してきた。ずっと一緒かどうかは分からない。分からないけど、ずっとラブラブでいることは可能だし、ラブラブしたい、と。
オレは反論した。ずっとラブラブはオレもしたいけど、きっと無理だと。３年くらいできっと飽きてるよと言った。それを聞いたゆうは、愛がないなら別れると、本気で言った。本気だった。
３年たった今。
なぜかあの話を思い出してしまったのでゆうと話してみた。２人で考えてみると、今の状態だとずっと傍にいることは出来そうだし、昔と変わらず今もラブラブで続いてた。考えてみるとたしかにそうだなと思い、なんだか可笑しくなっていつの間にか２人で笑ってた。
無知な頃がおもしろかったのかどうかは分からない。ただ可笑しくて家に着くまで２人で笑った。
３年が終わり、これから４年目が始まる。
“これからもよろしくね”
好かれたいから努力する。今年はコレをキーにして頑張ろうかなと思う。
