今夜京都へ出立するというのに何故か無気力状態になってしまったゆう。何となく目の前にあった本を読んでみる事にした。
タイトル『女盗賊プーラン』（プーラン・デヴィ 訳：武者圭子 1997年 草思社）上下巻
内容は…法律では禁じられているものの、インドの人々の心中に根深く残るカースト(身分)制度。それがために生まれた１人の村娘の哀しみと怒りの人生を綴った自伝(ノンフィクション)、…てとこかな。カースト制度の闇の部分が見えてくる。しかもそれが決して過去のことではなく、今この瞬間も息づいているものだと思われるので、けっこうヘヴィーな気持ちになる。保存状態にこだわらなかったら古本屋にて100円程度で買える。
6時間弱で上記上下巻を読み終えた後は無気力状態に陰鬱とした気分がプラスされ、やけに世界が明るく見えた。そこで洗濯をしながら気分を変えるべく新たな書物に手を出した。
タイトル『生協の白石さん』（白石昌則 東京農工大学の学生の皆さん 2005年 講談社）
内容は…知っている人は知っている。大学の生協職員、白石さんと学生たちが「ひとことカード｣で交わしたやり取りを修めたもの。『プーラン』を読んで世界の日差しの強さにくらんでいた私はこれを読んだおかげで春の柔らかなぬくもりにくるまれた心持ちになれた。古本屋だと300円程度で求められる。
どっちにしろ実話デイでした☆
