※ちょっと今回はグロテスクかもしれません。苦手な方は読まないでください。
今週土曜は会社の指定する健康診断の日♪
休日なのに７時に起きて準備し、愛するゆうちゃんを置いて出発。悲しいけど仕方ないです…。
家を出発し、まっすぐ駅へ。
某電車に乗って乗り換えし、また乗換え。山手線を利用して池袋で再度乗換えし、最後の乗換え。最後の電車は目的地まで乗る電車だったので座る場所を確保しに向かう。たまに座れないときあるからちょっとドキドキ。空いてるとこは少なかったけどなんとか無事に確保に成功。安心して座った。
無事に座れたのでゆうにメールを送り、ちょっと一息つく。
…と、突然オレの左肩に重みがのしかかる。横を見てみるとちょっと怖そうなオニーサンがすやすやと熟睡中。寝相が悪いのか頭がこっちに傾いていた。
座ることだけに集中していたせいか隣までは気にしていなかったオレ。でもたとえ隣の人が怖そうでもせっかく手に入れた席を明け渡すのもなんだかイヤだったし、それに乗ってる時間は50分くらいある。これくらいは我慢するかと思い、オレはそのまま座ることにした。
その後、怖そうなオニーサンの攻撃は続く。
電車の進む方向に対して逆方向にGがかかるので加速するたびにオレの肩が重くなる。また、ブレーキをかけたあとにも重みはかかる。そんな攻撃が何度か続くとさすがにオレもイヤになったのでオレは決心し、どうか逆ギレしませんようにと願いながら軽くゆさゆさと揺らしてみた。
･･･が、思った以上に効果がなく、あえなく断念。
しかも嫌なことってのは大体続くものらしい。
ゆさゆさと揺らしてるときにオレはオニーサンの見てはいけないものを見てしまった。
事情は分からない。なぜかは知らないけど、オニーサンの手はなぜか血まみれだった。よく見るとズボンにも顔にも。出血してから時間が経過しているのか、どの場所についてる血もすべて渇いていた。
ちょっと混乱するオレ。
ここは東京、しかも土曜の朝。昨晩何かあったとしても不思議ではない。毎日のように変なニュースが流れているこの世の中では、暴力沙汰なんてのは想像の範囲内。特に珍しくもなんとも無い。
でもそれはテレビの中のどこかの話であって、オレの目の前での話ではないことは知っている。手の大部分とズボン、耳と顔の一部に血の跡。ここまで血が付着してるのに「鼻血ですよハッハッハ」なんて言われても説得力の欠片もないと思いませぬか？
電車の中でオレは自問自答を繰り返した。妄想が妄想を生み、なぜかオレが殺人事件に巻き込まれる夢を想像したところで現実に戻る。
戻るきっかけになったのはオニーサンの右手。
隠してたのか分からないけど左手で見えなかった右手のある部分が見えていたんだ。そこは一番ひどい傷だった。直径1センチ程度の大きな穴が親指のつけね部分にぽっかりあいている。
何をどうすればそんな傷を負ってしまうのかは分からない。考えられるとすれば何かえぐるようなもので肉をえぐったような感じ。
ほとんどの場所に付着している血はかわいていたけど、そこは鮮明な血だった。鮮明とは言っても出血しているわけではない。ただ、手の中が見えていた。気持ち悪くて見てられなかったけど、かなりひどい傷だなと一瞬で思った。
その後、オニーサンはオレより先に降りていった。フラフラと、右へ左へふらつきながら。あの右手のケガは仕事なのか、プライベートなのか、事件なのか、他人のオレに知る術はないけれど、素人目で見てもあれはひどい。ちゃんと病院行って早く回復して欲しいなと心から思いました。
ちなみにオレの健康診断は血液検査とか後日知らされるもの以外は「問題ないですね」だそうです。よかったよかった。
