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『KATANA』(かまたきみこ) @ゆう

 昨日は久しぶりにきぃさんが一杯残業することになったので、頭痛を抱えつつ本屋へ赴いた(おもむいた)。頭痛で体力が消費されてたから立ち読みするかどうかは迷ってたんだけど、いざ本棚を前にしたらついつい3時間・・・。元気だったらあと1~2時間はいけるんだけど、明日も仕事だから・・・と切り上げた。
 今回立ち止まった本棚は『はなゆめ』コミックス。1巻を読んでみて、けっこう面白かったと思う作品がいくつかあったんだけど、すぐには買わなかった。次兄から、お金を勢いで使ってはいけないとゆわれてるし(笑)、フトコロも節約状態だから(>〈)
 なので前々から気に入ってた本を2作品購入。そのうちの1つが『KATANA』(かまたきみこ著)。ぶんか社コミックスから刊行されてる。
 作品内容は・・・


 現代に伝わる刀鍛冶の家に産まれた一粒種(ひとつぶだね)の長男が、刀を研ぐ修行をしながら刀にまつわるエトセトラと関わっていく話。主人公だけが刀の精霊?みたいなものが見えて、会話もできる能力を持っている。普通の街中に家があり、主人公は学校に通いながら家を継ぐか継がないかを迷いつつも刀に施された(ほどこされた)技術の魅力に惹かれて修行をしている、という設定。刀の一振りごとに精霊?が見えるんだからファンタジーの部類に入るんだろう。しかもこの精霊が目に見えない力を持って人間に働きかける能力を持っている。刀の保存状態が悪かったり、保存されてた状況が禍々しい(まがまがしい)ものだったりすると、刀の人格?も禍々しく変化し、力も悪いことに使うようになる。そんな刀を研いだり修復したりすると、それに合わせて人格も真っ当な風に変わっていって、力の使い方も健全なところに、となっていく。さながら陰陽師が妖(あやかし)と対峙して決着をつける展開と似ている。でも刀の精霊?は真っ当な人格?に戻ったらそのまま現実世界にい続けるから、滅されたり封印されたりする陰陽師系よりも平和な話かも。何より、刀の研ぎ士(とぎし)って着眼点が新鮮で、そのくせ主人公より、毎回出てくる刀の精霊?が違うから、そっちに目が行きやすい。これは主人公が重たい運命云々(うんぬん)を背負ってないからだろうか…。迷ってることと言ったら将来の進路で研ぎ士になるかどうしようか、ぐらいだしね。笑
 話の雰囲気は、のほほんとしたところが随所にあるからしんどい時でも読みやすい。いわゆる目がキラキラの少女マンガとは違うから、そういう絵柄が好きな人にはお薦めしない。今まで知らなかった刀の技術的なすごさとか、刀が関わった歴史で「実はあの時・・・」とかいう、歴史の一面を刀の世界から知れる面白さとか、個々の刀のキャラが持つ魅力とかに興味があるならお薦め。今は4巻まで出てるかな。年明けに5巻が出るらしい。私は数ヶ月前にこの本を読んで、時折思い出したり目に触れたりしてる内に揃えてもいいかな、と思ったので購入。どんな結末を迎えるのかが楽しみだ♪