今日は『坂の上の魔法使い』を読んでみた☆ 明治カナ子の本を読むのは初めてだったけど、これは読んでて面白かった。1巻目で次の巻への期待がふくらみ、2巻目は先を読みたいと逸る(はやる)気持ちが頁をめくらせ、最終巻となる3巻目では話が終わってしまうことが惜しいと頁をめくるのが躊躇われた。
「魔法使い」と魔法を使えない「人間」達との間で軋轢が生じている世界で、対等な関係を築きたいと望む「人間」がいて、その「人間」が格差社会の中で孤軍奮闘するに至る理由と経緯、その結果・・・が描いてある。中身の設定と登場人物達の心理描写がけっこうしっかりしていて実に私好みだった。
一応分類上ではBLにあたるらしいんだけど、いやいや、そんな絡みは一切無いし、心理面での機微もだいぶソフトで(登場人物の中でもその関係にあたるのは2人だけだし)、作品全体で伝えたい内容が「BL設定」ではないことは一読すれば明らかだ。むしろ「BL」のくくりに入れておくのは最初から読んでもらえる人を少なくしているようで勿体無い。BLが苦手な人もコレならば読めてしまうだろうに。
ま、そんなわけでこの作品は私のお気に入りに計上♪ ソフトBLなら読めるきぃさんにもいずれ読んでもらえたらいぃなぁwww