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『クズの本懐』(横槍メンゴ) @ゆう

 朝から生理になってしんどいから今日はひねもす読書の日☆
 本日の読み物は『クズの本懐』(作者:横槍メンゴ)1-4巻(続き待ち)です。この作者の本は初めて読んだけれど、すごく好みの内容でした♪ 「恋心」を抱えてたり抱えてなかったりする複数のキャラが、それぞれ心に秘めた自分のクズな本懐を遂げようと、ドロドロに錯綜するお話です←ホンマかいなwww
 雰囲気としては水城せとな(代表作『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』『放課後保健室』, etc.)に近しいものを(勝手に)感じとります。ただ、水城せとな作品ではそこかしこに「理性」を感じるのに対し、横槍メンゴの『クズの本懐』では「感性」を感じます。視覚イメージに近いのは、水の中に墨汁がポタポタポタ・・・と垂れていて、透明な水の中で黒い墨汁がゆっくりと広がりを見せていく・・・そんな感じです^^; 透明な水が黒く汚れていってることは理解してるんだけども、その黒い侵食から何故だか目が離せなくって、あまつさえその様子に一種の美しさすら感じられる・・・という感覚で一気に読み進められました。
 水城せとなも横槍メンゴも人間の心理描写を容赦なく切り取って描いていますが、どちらも題材にしているのが「恋心」なので、やはり人間の剥き出しの心理が日常生活でボロッボロ出るのは恋愛ということなんでしょうかねぇ^^; 私的には人間の心理描写が地に足のついた表現で描かれている作品は凄く好むところなので、水城せとな作品とは違うアプローチでそこを描いている『クズの本懐』を読めたのは凄くラッキーでした^^v 今後の展開と結論が楽しみです♪
 それにしても「恋心」を題材に、人間の心理描写をエグく切り取るのは女性作家の方が多いですね。水城せとなしかり、横槍メンゴしかり・・・。反対に男性作家で心理描写をエグく切り取る題材として良く見かけるのが「サバイバル」なんですが(例えば浅井ラボの『されど罪人は竜と踊る』, etc.)、そうなると最強にドロドロした作品を描こうとすれば「恋心」と「サバイバル」の掛け合わせですよね^^; その掛け合わせでどちらにも十分なリアリティをもたせた作品に出逢えたら・・・・・・最高に面白そうですが、最高にドロドロしてて救いが無さそうなので、読みたいような読みたくないような・・・お化け屋敷に入るかどうかを悩む時の様な心境になりますwww