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「凛」と「凜」の違い @ゆう

 さて、昨日のブログでも書いたとおり、我が家にくる第一子の名前には「凜」の字を使うわけだが、この漢字、実は同じ意味で「凛」の字も存在する。パソコンでの普通の変換だと「凛」になる人が多いんじゃなかろーか。(私のパソコンもこっちしか変換しない) それくらい、凛の方が一般的になっている。
 だが、その違いは何なのか。調べてみると、こんなことが分かった。


 まず、何で同じ意味の良く似た字が存在するのか。その理由はこちらをご参考に。簡単に言うと、「・・・過去に政府がJIS漢字を改訂していく上で、漢字のコードを入れ換えてしまい,約300字の字体を替えてしまった事が原因。このせいで、例えば自宅のパソコンで「凜」と入力して作ったデータを職場に持って行っても、職場では「凛」と変換されてしまう、という事態になってしまった。因みにこの失敗は1983年と1990年にやらかしていて、凛の字は1990年の時に発生した」そうだ。割と最近のことでビックリ。
 意味合い的に正しいのは元々あった「凜」の方。その理由もこちら。触りだけ話すと、「・・・凜(リン)はつめたさを意味する漢字なんだけど、リンという音は旁の稟から来ていて(ニスイで意味を、稟で音を示す)、この稟という漢字は「米倉」という意味をもち、これは漢字の成り立ちからいって示(神様に関するものを意味する部首)ではなく、禾(穀物に関するものを意味する部首)でなければ、意味が通じない」のだとか。
 
 なので、1990年以前に名前で凜がつく人は、大体「凜」になってると思う。で、それ以降はパソコン変換すると「凛」ばっかり出てくるようになってしまったので「凛」が一般的になってしまった、という話。
 以上のことを踏まえてきぃさんと話し合った結果、うちでは「凜」の方を採用することになった。理由は、漢字の成り立ち・意味合いとして正しいものだから。
 人名漢字として今でも使えるし、変換も手書きパッドとか使ったらすぐ出てくるし、大きな問題はないかな、というのが追加理由。多分普通に変換されないから、名簿とかでよく凛と間違われて入力されるだろうけど、それはその都度訂正していけばいいだけの話で、障害の内には入らない、というのがきぃさんと私の感覚f^^;